こんにちは!Reiです。
前回「資格がなくても仕事はできる!」…と書きましたが、私も20代からそう思っていたわけではありません(笑)。
大学在学中には司法試験を目指しましたし、卒業後は法科大学院受験のため独学て勉強しました。
今回は、そんな私の資格取得失敗談をお話ししたいと思います~!
目次
資格取得を目指したきっかけ
高校三年生の冬。
私は焦っていました。
ビジネスでも、資格取得でもすごい効果! 現役東大生がこっそりやっている、頭がよくなる勉強法
センター試験に失敗。希望大学へは足切りされてしまい、そもそも受ける大学がなかったのです。
さぁこれは困ったぞ。
「浪人はダメだ!」という親。私は途方に暮れていました。
「行く学部が思いつかない…」
そもそも私は理系選考。なので文系なんてとても考えていませんでした。
かといって理系の学部にはそんなキョーミがない。
迫りくる決断の時。
どうしよう、と迷いながらも「どうせ勉強するなら、少しでも興味のあるものが良いよな…」そう思って目に留まったのが「法律」の文字でした。
そういえば私は「政経」とか「倫理」の授業がとても好きだったことを思い出したのです。
「法律もなんとなく小難しそうだし、まあ興味が湧くかもしれないな」くらいのめちゃくちゃ軽いノリで短大を受験。そして合格。
某女子短大に進みました。
周りの友人からは、「え、3月になってから文転したの!?!?」と不思議がられたものです(笑)。
そうして入った、法律科。とにかく面白い!
法律、と名のついたものを勉強したことはほとんどありませんでした。
おそらく18歳前後であればほとんどのコがそうだと思います。
中学生の時に憲法の前文を暗記したっけな、とかその程度。
おかげさまで、刑法などのご厄介になったこともないわけです(笑)。
そんな私が入った法律科。
1年生の時は憲法・民法・刑法の体系論を学び、2年では国際法や、家族法といった細かな法律を学んだ記憶があります。
法律科に入ってとにかく思ったこと。
「法律(特に憲法)って面白い!!」
その中でも、憲法ってすべての法律につながる大元の法律なので、「こういう考え方は憲法から来ているんだ」とか、「日本の歴史を経て平和憲法がうたわれているんだ」とか、スーッと理屈が通るところがまた良いんですよね。笑
成績はそれほどふるいませんでしたが、「この先も勉強していきたいなぁ」と思ったのは短大時代が一番強かったと思います。
「法律の世界で生きていきたい」と思い、法曹資格取得を目指すことに
短大も2年生に差し掛かった頃、「もう少し法律を勉強したい」「ていうか大学生をもう少しやりたい」という動機のもと、編入を志し、なんとそこで浪人をして(笑)無事法学部に入学しました。
ただし、大学での勉強はレベルが高いのなんのって。
比べ物にならないほどのハイレベル(に感じていました)。
勉強についていけない…汗しかも編入生なので、周りの友達はゼロ!
ゼミも入っていなかったので、孤独でしたね~。
今のようにネットもまだ発達していない時代でしたので、きつかったですね~。
それはさておき、浪人も含めると3年ほど法律を勉強してきたわけで、将来は「法律を使った職業に就きたい」と思うようになったのです。
法曹資格は数多くあれど、私が憧れたのは「弁護士」の資格。今から振り返れば、ものすごい勉強量が必要な資格です。ただ、当時はあまりわかっていなかったのですね。
大学4年生の時、予備校に入り司法試験を志すようになりました。
大学の授業+予備校。ハードだなぁ。。と思ったものです。
(予備校も途中で全然行かなくなっちゃうんですけどね…汗)
勉強するなら「期限」を区切れ
忘れもしません、刑事訴訟法の授業の時。教授がこんなことを仰っていました。
「君たちの中には法曹資格を目指す人もいるだろう。ただ、人には『旬』というものがある。
勉強するなら期限を決めなさい。ひとつの目安は2年だ。」
と。
若いからと言って、時間は無限にあるのではないんだよ、ということを教えてもらいました。
私が司法試験を受けたのは、1回だけ。それも「法科大学院を受けるための適性試験」と呼ばれるもの。当時は法科大学院と予備試験とが混在する過渡期で、私自身もどうしようか迷っていたんですね。
大学卒業後私はアルバイトを続けながら2年間、勉強しましたが…
「これ以上は私の頭ではむ・り!」と判断。
というかこれ以上勉強する気力も体力もなかった。
法律事務所に勤めながらどのようなキャリアを築いていくか、考えていくことにしました。
(法律事務所もすぐやめることになるんですけどね…汗)
資格取得から見えて来たもの
大学在学中から司法試験取得を目指して挫折した私ですが、恥ずかしながら「勉強した」と言えないほどの低レベルさだったと思います。
そんな私ですが、資格取得の勉強をしてみて、見えてきたことがありました。
仕事との両立は覚悟が必要
司法試験における1日の勉強時間は13時間とも15時間とも言われています。そのため、仕事との両立はほとんど難しいと言って良いでしょう。
ていうかはなから両立は考えない方が良いと思います。
特にフルタイム勤務をしながら勉強を続けるのはほとんど不可能。できても週3日のアルバイトが限界なのかなと感じました。
実際、アルバイトをしながら勉強を続けて数年かかって合格した、という例もあるようです。
私は水道検針のアルバイトをしながら実家暮らしだったため、何とか勉強に充てる余裕があったと言えます。
もちろん資格試験の内容にもよりますが、仕事を続けながら勉強をする場合には、「絶対に勉強時間の確保をする」という強い気持ちが必要ですね。
数年間はプライベートをセーブしなきゃいけないかも
なにせ「合格」の二文字を見るまでは、一心不乱に勉強する必要があります。そのため、飲み会やレジャーといったプライベートは、しばらくお預け。
ひょっとすると恋愛も…泣
大学卒業後の20代前半、または志した年齢から数年間は勉強が本業だと思って頑張らなくてはいけません。
友人から誘われても、「勉強があるから行けない」という強い心と友人との信頼関係さえあれば乗り切れます!w
勉強できるのも才能のうち
予備校時代、また大学在学中司法試験を目指し合格していた人の共通点、それは「孤独の中、一人でも勉強し続けられる点」だったように思います。
周りのことは意識せずに「ひたすら勉強に打ち込める」ということは、ひとつの「才能」でもあるように思います。
私の場合は気が多かったので、勉強中とはいえバイトや友人との飲み会、時間があれば日雇いバイトなどもやっていました。
勉強というつらいモノから逃げてしまったんだなぁと思います。
周りの友人が就職・結婚・出産とライフスタイルを変えていく中であっても自身は変わらずに勉強し続けていけるか。
それができるのは恵まれた才能と努力が不可欠だと感じました。
どんな経験も無駄にはならない
司法試験合格!…とはなりませんでしたが、その分たくさんの気づきや知識は増えたと感じています。
勉強を通して、ニュースや時事問題を見た時に「法律的にはどんな解釈ができるだろう?」という視点が私の中に根付いたのかなと思います。
「法的思考性」でしょうか。
あるいは、友人や知人が法的トラブルに巻き込まれたとき、専門家に相談する時の手順や、メリットなどをすんなり話せるようになったとも感じます。
これは、弁護士や検事といった職業がより身近に感じられるようになったからです。
また、法律書をすんなりと基本的には読めるので、ライティングの幅も広がったように思います。
さらには、「この世はすべて法律が動かしているんだ!!」というわけのわからない高揚感も味わうことができました(笑)。
苦しかった数年間、だけれど20代であの苦しさを体験できたことは、今となっては財産となっています。
「活かせない経験なんてない」
負け惜しみ(?)も入っているような気がしますが、これが私の座右の銘になっています(笑)。